cafe VALENCIA hayama

葉山の隠れ家的カフェ「バレンシア」自家製シフォンケーキをお召し上がりください

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

カリビアン


テレビを見てミーハーに、米軍基地のフレンドシップデーに出かけた。
隣接する横須賀にもある催し、海軍と空軍の違いか。
福生と言う街にも引かれ、アメリカン雑貨を探しにも行ったのだが。
前日、テレビで紹介されたせいか、人も車もひどい混雑。
アメカジ散策なんて、余裕はない。
フードコートは円とドル、どこも長蛇の列。
アメリカンなピザとバド、コークを手にフィナーレの花火。
滑走路を渡る風は爽やか。おびただしい人がコンクリートに座っている。
夕日と共に戦闘機の殺伐さも消え。
ステージからホットジャズ、レゲエが流れ、やはり異国。
葉山からR16をひたすら走った一日。



ガラス戸の外で、目深にかぶったパナマ帽の下から白い歯が何か訴えている。
小麦色の肌にオレンジのタンクトップ、洗いざらしのタイトなジーンズ。
ガラス戸を開け、暑いからと入れる。
外は、昼の暑さで蝉も鳴き止み静まり返っている。
突然、どこからともなくレゲエが流れたような気がした。
怖ず怖ずと入って来たのは、ステージで聞いたカリビアン娘の幻。
どうやら道に迷ったらしい。
地番もおぼろげ、大分前にバス停から歩いた記憶が頼り。
ここまで辿り着いたが、この先に行き淀んだ。
朧気を探り、近所を当たり、程なく目指す在処が分かった。
数年前、横浜から葉山に画を習いに来ていたと言う。
横浜に縁りと知り、話し続けた。
繋がりが次々現れ、いつしか時を忘れた。
はっと!今の目的を思い出し、二人笑う。
彼女も時を忘れ、不思議な感覚に浸っていた。
暑い盛り。
この先倒れでもしたらと、シェフが近くまで車で送る。
時々、こんな出会いが起きる。
まったく無縁ではないのが、パワースポットか?
ビーチFMをレゲエのCDに変える。
人懐っこい南の娘のように手を振り、カリビアンは行った。
ガラス戸を開けると、むせ返る蝉の声が戻っていた。
ミーンミーンからオーシーツクツク、蝉の声が変わり始めた。
今度カリビアンに会えるのは、秋虫のころだろうか。

| 未分類 | 16:32 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT