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cafe VALENCIA hayama

葉山の隠れ家的カフェ「バレンシア」自家製シフォンケーキをお召し上がりください

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夏の支え


先週末から、気温は10度も下がり10月中旬並。
初めてエアコンを止め窓から風を入れた。
明け方、寒くて目が覚めパジャマを着た。
肌寒さにじとっと湿り気がある。
嫌な陽気だ。
柔な体が軋んで、体調も覚束ない。



マドンナの漆黒の髪は、雨に打たれたように濡れて見えた。
黒縁のメガネの奥に、真っ赤に泣き腫らした瞳。
何日も幾夜も泣いて過ごした。
独りになった寂しさに、歯を食い縛った。
一緒になって3年、好きで幸せが何か考える間も無かった。
暮らし始めて、直ぐ違和感を覚えた。
何かが違った。
一度話し合いたいと、日ばかりが過ぎた。
息の詰まりを放つため、仕事に出た。
やっと仕事に慣れ、もう一度やり直せるかと考え直した。
子供も欲しかった。
2週間前、唐突に別れを言われた。
何で!こんなちぐはぐが、頭がパニックになった。
そのまま彼は出て行った。
昼間、仕事の同僚の前でも涙が押さえられなくなっていた。
『泣いて泣いて、たくさん泣いて。良いんだよ』
辛く歪んだ顔が、明るく笑った。
『私、週末に実家に帰ります』
海岸に残された夏の墓標も消えていた。
また一人、素敵なマドンナが甦った。
もう少し、夏。

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