cafe VALENCIA hayama

葉山の隠れ家的カフェ「バレンシア」自家製シフォンケーキをお召し上がりください

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祭り




八日土曜立秋。
猛暑の暑さが残る夕、鎮守様の祭に出掛けた。
花火も好きだが、祭はもっと良い。
舞台は町内会館、広場にはござが敷かれ、子供達が隙間を走り回っている。
着いた時は、カラオケ大会真っ最中。
NHKのど自慢のあれ。
声が掛かり、一曲一曲におひねりが飛ぶ。
歌い終わり、挨拶もそこそこにおひねりを拾って退場。
五軒ばかりの夜店に人がたかり、母と子が篭に入れた飲み物を売り歩く。
買った客には、おまけの菓子が付くから驚く。
舞台に構わず大声で話し、笑い声が響く。
歌が下手なら話に夢中。
誰も聞いていない。
聞いても聞かなくても、舞台は熱唱。
日の暮れが早くなり、夜風が涼しく感じる。
とりは消防団有志によるミュージカル。
ポップなリズムが会場に轟き、みんな一気に盛り上がる。
歌の合間にコマーシャルタイムなんてのもあって。
あのジムのや元宝塚女優のビールのなんてのがコピー。
これがまた受ける。
フィナーレはくじ引き、空くじなし。
この祭で町内の夏は終わり。
帰り道、 秋になる。




カフェバレンシア.マドンナ達の物語。

細い体を辛うじて隠す服。
日焼けした腕と足を、惜しげもなく曝す。
スタイルには自信があった。
祭に浮いた自分に気付いても、不躾に注がれる視線も気にしない。
きっとどや顔に、回りはたじろいているだろう。
自分をいとおしく感じ、キャリアを積んだ。
エリートにはエリートに相応しい場所があるから。
祭囃子に高層ビルは似つかわない。
なのに、気持ちが弛み渇きが潤った。
堪能な語学力を駆使して、商社のプロジェクトリーダーを任されていた。
舞台にイタリアに飛び立った彼がいる。
想いを消すために、真逆の世界に来たはずなのに。
歌声が重なり、ステージが涙で滲んで見えた。
今夜は、ここがステージ、マドンナになる。

カフェバレンシア主の妄想。
フィクションです。
m(__)m

至福のひと時をカフェバレンシア葉山でお過ごしください。
今週は、火曜水曜のみ営業いたします。
来週火曜から平常通り営業いたします。

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